NEWS

ホーム > NEWS > 西寧 敦煌 西遊記 4

ここから本文です。

西寧 敦煌 西遊記 4

2020.05.26

これは弊社会長による2017年7月の旅行記です。
これから数回に分けて紹介していこうと思います。

 

「西寧 敦煌 西遊記 3」はこちら↓

https://www.natec.ne.jp/news/1247.html

 

 

 

 

7月25日 晴れ その3

 

 指定番号ブースでは、新婦側のご両親を含む、

親族のかたが上海から乗ってきておられて、我々を出迎えてくれた。

我々7人、寝台列車で30時間45分の旅をするのである。

 

 

 寝台車は3段ベッドになっていて80cmの通路を挟んで左右にあり、

ベッド6個が一つの部屋となっている。

ただし、なんとカーテンがない。

しかも男女混合であり、当然、他人が対面のベッドにいることもある。

着替えすらできないのではと思ったが、彼らは平気である。

 

 我々は黄さん夫妻ふくめて7人であるが、

我々の部屋に赤の他人がひとり指定席を確保していた。

頼んでベッドを替わってもらったので、

ひとりだけ別ブースにはなるが6人は同一ブースを確保できた。

 

 小生は2階ベッドを指定されたが、

3階のベッドとの間隔は80cmしかなく、とても窮屈であった。

もっとも、3階の人は天井まで60cmほどしかなく、

ほとんど寝るだけのスペースであった。

とりあえず自分の居場所を確保し、

みな1階のベッドに集合し、挨拶をかわした。

ベッドと反対側の窓際にも小さな椅子があるので

2階、3階のひとびとの多くはここで過ごしているのである。

1階と2階のベッドの間は1m以上あるのでなんとか座れるのである。

 

 

 トイレは車両の前後にひとつずつあり、和式の水洗で、きれいとは言わないが想定内であった。

 最大の想定外は、一息ついて、腰の痛みを癒しながら

黄さんとビールを飲もうということになり、買いに行ってもらったが、

なんと冷えたビールは売っておらず、常温の生ぬるい瓶ビールしかないとのことであった。

 

 これには、さすがに、落胆した。

このビールのためにとは言わないが、

この安らぎが待っていることを楽しみに苦役に耐えてきたのだが、

一瞬、山崎豊子の不毛地帯のシベリアでの強制労働シーンを思い浮かべた。

落胆していても始まらないので、小生は生ぬるいビールを飲むことを決断し、

実行したが、判断が軽率だった。

飲めたものではない。

気分が悪くなった。

これから約30時間この監獄状態に耐えていくのかと思ったら少し悲しくなった。

 

 

 自分の指定ベッドの2階で昼寝をしようと

垂直な鉄の階段のバーに手をかけて必死に昇ったら、脇の筋肉がつった。

 また悲しくなった。

想定外のことがおこり、自分の予想から大きく外れた時に、

小生はとてもわがままな奴になることを反省しようと思った。

そしたらだいぶ気分が良くなり、ぐっすりと昼寝ができた。

 

 

 

◆次回は・・・

まだまだ続く寝台列車。
長い列車の中の過ごし方とは?

お楽しみに!

 

 

 

 

横断幕、垂れ幕、記者会見・イベント販促用バックパネル、LED看板はナテックへ!

 

ポリエステル編織物の染色整理
インテリア製品の販売
(テーブルクロス・カーテン・寝装品)
インクジェット用広幅クロスメディアの製造・販売及び出力サービス

記事一覧

このページの先頭へ