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西寧 敦煌 西遊記 21

2020.10.13

これは弊社会長による2017年7月の旅行記です。
数回に分けて紹介しています。

 

「西寧 敦煌 西遊記 20」はこちら↓

https://www.natec.ne.jp/news/1576.html

 

 

 

8月3日 晴れ その1

 

キコク関の一日観光を終え、いよいよ敦煌への移動日。

早朝真っ暗の中、5時18分発の在来線に乗るとのこと。

駅は近いので4時30分チェックアウト後、すぐ出発。

さすがに新婦側のチームも、

ほぼ時間通りにロビーに集合した。

ただ、8名の移動は大変困難であった。

しかも各人それぞれが大型のキャリーバッグを持っているので、

2台のタクシーだけではとても足りない。

それと早朝4時半に流しのタクシーがつかまるのか?

大変リスキーな移動である。

 

 

1台目はすんなりつかまった。

助手席に人が乗っていたが、

なぜか同乗しても良いとのこと。

新婦の叔父だけが乗り、

トランクルームと後ろの席に

載せられるだけキャリーバッグを積んで発車。

トランクルームは完全には閉まっていないが、

お構いなし。

 

2台目もすんなり確保。

新婦と黄さんの奥さんと新婦の母親が乗り、

トランクには積めるだけの荷物を積んで発車。

残るは小生、新郎、黄の3人。

 

3台目がなかなかつかまらない。

やや焦ったが、10分後に確保。

無事全員20分前に駅に到着してほっとした。

 

 

さすがに新郎の元赴任先である。

早朝でもタクシーが多いことを知っていたようだ。

それでも、このリスクを冒すほど

キコク関が良かったかと言えばNOである。

小生なら絶対にここは飛ばす。

そのダメ押しが敦煌行き列車内のすごさである。

なんか映画でも見ているような、

監獄?  戦中の車内? 

そのようなイメージのわくシーンであった。

 

 

3人がけの椅子に浮浪者のごとき汚いオッサン

(誹謗するつもりはないです。

表現が悪くてすいません。率直な感想です)がごろごろ寝ている。

 

重たいキャリーバックを一人で棚に上げている黄さんの姿に

申し訳ないなぁと思いながらも、

この列車には乗りたくなかったと心底おもった。

黄さんも、

「会長、ええ体験できましたね」

と口では言っているが、申し訳なさそうである。

 

 

我々が座るべき3人がけの指定席にも、

黒いおっさんが寝ている。

向かい合わせの席は空いていたので、

小生と黄さん奥さんがすわった。

奥さんはハンカチで鼻をずっと押さえている。

すごい異臭がするそうだが、

幸いにも小生の鼻は進化していて反応なし。

 

しかし、小生の前の窓際の小テーブルに

黒いオッサンが使用したと思われる丸めたハナカミが3つ、

食べ残しのビーフジャーキーもどき、

ペットボトル数本の空き瓶が並んでいて、

めちゃめちゃ不潔そうである。

 

外はまだ真っ暗で気分を紛らしてはくれない。

小生は念仏を唱えながら目を閉じ、

この5時間が早く経過するように仏に祈った。

考え方によるが、初日の30時間の方が、

まだましであったかもしれない。

 

 

黄さん夫妻は、少しでも小生が楽になるように、

足を寝ているオッサンの方へ投げ出し、

小生にもそうするように促したが、

小生の前には黒いオッサンの顔があり、

足を投げ出したら噛みつかれそうで

とてもそんなことはできない。

 

しかも、それだけではすまなかった。

トイレは地獄であった。

中国人でも、トイレに入った瞬間、

飛び出てくるくらいである。

水洗ではあったが、

流れない巨大汚物が便器中央に鎮座しており、

数回水を流しても、びくともしなかった。

 

このおかげで黄さんの奥さんは

必死で小便を我慢していた。

さすがに3時間ほどたったとき黄さんが、

この汚物にハナカミを被せることを提案し、

奥さんにトイレに行くようにうながした。

初日の30時間の寝台列車もしんどかったが、

この列車の旅も記憶に残るひとつである。

 

 

車窓の景色はますます砂漠化しているのがわかり、

場所によってはとてもきれいな風景に見えた。

 

 

次回は・・・

ついに敦煌へ!
さあ、あの莫高窟には辿り着けるのか!?

次号を待て!!

 

 

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