NEWS

ホーム > NEWS > 西寧 敦煌 西遊記 7

ここから本文です。

西寧 敦煌 西遊記 7

2020.06.05

これは弊社会長による2017年7月の旅行記です。
これから数回に分けて紹介していこうと思います。

 

「西寧 敦煌 西遊記 6」はこちら↓

https://www.natec.ne.jp/news/1318.html

 

 

7月26日 晴れ その2

 

 30時間と45分の修行を終え、西寧に到着。

午後4時50分であった。

改札では、新婦のセツさんをはじめ、新郎および新郎の親戚一同の熱烈歓迎を受けた。

 

 

 列車の中で聞いたことだが、小生は新婦側の主賓ということだそうで、

そういうことははじめに教えておいてよ、という感じであった。

 

 やっと風呂と冷えたビールにありつけると思ったら、

すぐにはホテルへ行かず、まず歓迎会をやると告げられたので気絶しそうになった。

 再びわがままな自分を反省し、他人の気持ちを理解することに努力しようとした。

そして、風呂と着替えは後回しになるが、冷たいビールが飲めるではないかという気持ちになった。

そこで作戦を冷たいビール一本に絞り、全力を尽くすことにした。

 

 黄さんを通じて、セツさんに歓迎会をやるレストランに

冷えたビールがあるかどうか確認してほしいと頼んだ。

なおかつ、もしなければ今のうちに冷やしておいてくれることも頼んだ。

セツさんが新郎のおにいさんにその旨を伝えたら、OKとの返事であった。

 

 完璧な段取りである。

20分ほど車で走り、目的のレストランに到着し、

20人掛けの大円卓に向かい、指定された席にすわった。

間髪入れず、セツさんが冷たいビールを注文してくれた。

 

 

 オーマイゴッド。

なんとウエイトレスがここは回教徒の経営者なので、

冷たいビールどころか酒類は置いてないとの返事。

この時、小生は気絶するかと思ったが、我ながら冷静に事実を受け止めようとしていた。

その代り黄さんの落胆は最大限になり、急に無口になりおとなしくなった。

 

 そのとき、例の新郎のおにいさんが、冷えた缶ビール8缶と紹興酒2本抱えて入ってきた。

約束を守ってくれたのである。

そのときのおにいさんは、羽が抜けた老けた天使のように思えた。

黄さんも大喜びでガゼン息を吹き返した。

人生、悪いことばかりでないと思った。

 

 

 しかし、早く飲みたいのに親戚の集合と段取りが悪く、

缶ビール到着後1時間近くお預けを食らってしまった。

なかなか乾杯の合図を出せない新郎に替わって、

ついに黄さんが怒りの音頭を発声。

新郎を無視し乾杯の発声をし、ようやく少しぬるくなりかけたビールにありつけた。

この時の青島ビールの味は生涯忘れられないだろう。

人生いろいろなことがあるとつくづく思った。

 

 宴会開始後は、おきまりのカンペイ カンペイの大合唱で、

5-6回白酒 (パイチュウ42度)をぐい飲みさせられた。

アルコールはないと言いながら、白酒だけはあるみたいで、

回教徒の人はふだんは飲まないが、お祝いのときだけは、この白酒を飲むそうだ。

 

 

 3時間近く続いた歓迎会も終わり、やっとのことでホテルにチェックイン。

新郎の一番上のおねえさんはこの地区の公安の偉いさんだそうで、

ホテルもその顔でかなりディスカウントしてくれたみたいである。

 

 さすがにくたくたで、部屋に入るや否や荷物の開梱もそこそこにともかく風呂に入った。

生きた心地ぞする。

いままでの苦痛はなんだったのだろう。

風呂から上がったらすぐに寝床に入ったが、2時間ほどで腹が痛くなり、トイレへ直行。

腹痛は収まったが、トイレの排水がつまっていることを発見。

これでは明日の朝、トイレが使えん。

なんたることか?

 疲れているのでそれ以上の思考は不能になり意識を失った。

 

 

◆次回は・・・

西寧はどんなところ?
気候や食事、予想外のことだらけが待ち受ける?

お楽しみに!

 

 

横断幕、垂れ幕、記者会見・イベント販促用バックパネル、LED看板はナテックへ!

 

ポリエステル編織物の染色整理
インテリア製品の販売
(テーブルクロス・カーテン・寝装品)
インクジェット用広幅クロスメディアの製造・販売及び出力サービス

記事一覧

このページの先頭へ